こんにちは倉本大資です。
豊島区立仰高小学校で行われた、プログラミング教育研究発表会(資料表・裏)に勉強のため行ってきました。
公開授業は全学年全クラスで行われ、算数科でのプログラミング教育実践が行われていました。
私は二年生の「形をしらべよう」が気になって主に見ていましたが、途中五年生の「多角形と円をくわしく調べよう」も気になったので覗きに行きました。(多角形については拙著の「わくわくプログラミング2」でも扱いましたし、今夏は様々な地域の小学校にも実践講師としてお伝えしたためやはりどうしても気になります。)
豊島区内の東京都の定めるプログラミング教育推進校の一つで、二年にわたり授業実践やカリキュラム検討を進められたそうで、なかなか見ごたえがありました。
今後豊島区の小学校でのプログラミング教育のひな型となるべき研究成果ということなので引き続き区内他校でも頑張っていただきたいなと思います。
私としては、子供の自由な発想に対する対処や、表現に関する工夫が気になり見ていましたが、まだまだ余地はあると感じつつ、実際の授業という制約がどの程度あるのか先生方とお話ししたいと感じました。
また、子供たち自身がプログラミングをするのではなく、Scratchやmicro:bit(MakeCode)でプログラムされた教材を使っているだけに見える授業もあり、これは新学習指導要領総則の「児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせる」に反するのではと思いつつ、二年生では致し方ないのかと悩ましいですし、「プログラミングさせなくても使わせればいいのか」とお持ち帰りになる先生方も多いのではと気になるところではありました。
研究発表会も盛大に体育館で行われ、目算で300席ほど設けられた席はほぼ満杯でした。校長先生のお話によると、沖縄県や都内島しょ部からのご参加もあったそうです。目玉ともいえるパネルディスカッションは文部科学省から笠井先生、放送大学の中川先生、本校推進校の支援企業のSTEM教育教室ステモンの中村さんの三名がパネリストとして登壇され、(私は笠井先生の正多角形のデモンストレーションにわくわくしました)先生方へのヒントがたくさん盛り込まれていたと思います。各校にお持ち帰られたその後の取り組みに生かされるよう願っております。
同区民でもあり、数年後には自分の子供も小学生。今後も動向には注目していきます。
東京都のこうした研究授業や研究発表会は都のサイトで公開されています。多くは区市外在住者含め一般参観も可能なので日程を確認して行ってみてはどうでしょうか。